Flame Red


内なる炎

秘めたる情熱

激しさを隠さない瞳

紅に染まる炎

お前を映す

その彩さえもが

俺を捕らえて離さない


Flame Red





Risky Chase

『好きだよ』
「好きです」

声にしない想いと
言葉で告げる想い

「アンタが欲しいんだよ」
『君を手離したくないんだ』

真っ直ぐな君と
ひねくれた俺

「賭けをしようか?」

君の心を俺に繋ぎとめておくために
俺はこの頭もフル回転させて考えた

「俺をその気にさせてみてよ」
「上等じゃねぇか」

どうしたら君は俺だけを見るだろうか?
俺から離れられなくなるだろうか?
 
『本当は俺のほうが君に参ってるんだ』
「絶対に、俺のこと好きだって言わせてやる」
『好きで、好きで、気が狂いそうだよ』

永遠に愛してるから
君しかいらないから
君も俺だけを見て
俺だけを追いかけてきて




Gene Blood

 この想いはどこから来るのだろうか?
 血の流れに乗って、体中を駆け巡る熱い想い

 「先輩…好き…」
 「俺も好きだよ」

 触れる指先から想いが流れる
 重なる唇で想いを交わす

 「これ以上ないくらい好きなのに…」
 「うん、それでもまだ底には辿りつかないね」

 肢体を重ねて
 想いを重ねて

 「終わらないっすよ?」
 「終わらせないよ」
 「離せないっすよ」
 「離す気ないから」

 密約は果たされる
 この恋に終わりはない

 「アナタ以外、何もいらない」
 「君がいればそれでいい」

 流れ続ける想いがあって
 枯れることなく溢れていて
 想いは血となり肉となり
 細胞までを深く侵していく

 「アナタヲアイシテイマス」

 終わりのないアナタへの想い
 遺伝子レベルの深い愛




Summer Passion

夏の暑さに似た想い
この身を焦がす灼熱

「海堂は熱いね」
 
じっとりと汗ばんだ肌
こもる熱
俺の中に目覚めた熱と同じ肌の熱

「せ…っぱい…」
 
さっきまで交わした熱はまだくすぶっていて
触れた指先から熱が再燃する

「もっと…君の熱を感じたい…」
「やぁ…ん…」

その熱に馴染む心
低い体温が
熱を吸収する

「ココは特に熱い…」
「ぁ…ああっ…」

彼の熱を一番感じる処
そこに俺の熱を埋める

「薫も俺の熱を感じて」
「あ・あ!…ぃ…あちぃ…」

君の熱と俺の熱
それが重なる瞬間
 
千年の夏を感じる熱情 




Crimson Sin

 紅はね、罪の色なんだよ
 あの人のいつもの癖
 思いついたままに声に出すこと

 「罪…?」
 「そう、罪の色。ところで、これあげる」

 先輩の手には深紅のバンダナ
 罪の色だという紅

 「どうして?」

 そのバンダナを器用に俺の頭に巻きつける恋しい人
 
 「俺はね向いあって生きていくんだよ、自分の罪と」
 「アナタの罪?」
 「君を愛して、君を巻き込んで…」
 「それはアナタの罪じゃない」
 「俺はね、それでも罪と知っても君と生きていくんだ」
 「先輩…」
 「君を手に入れるためなら、罪を侵すことも厭わない」

 俺の瞳を見つめて言い切る先輩
 頭に巻かれたバンダナを外すのは俺
 
 「アナタ一人の罪じゃない」

 バンダナを自分の手首に巻き、片方を先輩の手首にまきつける

 「二人の罪だから、二人で向き合べきっす」

 深紅に染まったバンダナは俺とアナタの枷となる
 二人の罪を縛った枷に




Flame Red

君の好きな色ではないけど
君を想うと、思い浮かべる色がある
君の内に渦巻く炎の赤を

「気も短いしね」
「んだよ、それ…」

俺の言葉に不満そうに唇を尖らせる君
そこら辺が気が短いって言うんだけどね

「強い眼差しも…」
「え?」
「誰よりも激しい気性」
「そんなことねぇ」
「自分を律する、厳しさ」
「……」
「誰にも負けない情熱」

君の内に秘められた全て
俺を燃やす熱い炎

「俺に火をつけたのはお前だからね」

ただ燃やされてやるだけの奴なら
君の隣に立つ資格はない

「まだだ、まだ足りねぇ」
 
君に負けない情熱を

「もっと俺を求めて熱くなれよ」

もうとっくに求めすぎてショート寸前
なんて、格好がつかないから言う気はないよ

「じゃあ、もっと熱くしてよ」

もっと君の熱で俺を焦がして

Fin