Fairy tale



海堂家に宅急便で送られてきた、ミニマムなワンコ乾(名前はハル)。
同じく乾家に宅急便で送られてきた、ミニマムなニャンコ海堂(名前はカヲル)
二匹は今、海堂と乾とともに一緒に暮らしていた。

「ハル〜、これよんで?」

ポテポテと小さい身体に絵本を抱き締めて、歩くのはカヲル。

「うん」

カヲルの持ってきた本を絨毯の上において、二匹は寝転んで、ハルが読み始めます。

「ハルは、平仮名は読めるんだっけ?」
「っす。母さんが教えてた」
「凄いね」

そして、乾と海堂はソファに座って、そんな二匹の様子を微笑ましく思いながら、見守っています。

「…おひめさまは。おうじさまの…」
「にゃむにゃむ…」
「カヲ?」
「にゃ、チュー…うにゃぁ…」

ハルの頬を舐めて、カヲルは自分がお姫様で、ハルが王子様な夢の中へいきました。

「ん…やすみ…カヲ…」

クークーとカヲルに頬をくっつけるように、ハルも眠ってしまいました。

「眠っちゃいましたね」
「あのままじゃ、風邪引くな」
「そうですね」

乾の言葉に、海堂は立ち上がって毛布を持ってきて二匹にかけてあげます。

「お休み、カヲ、ハル」
「いい夢を見るといいな」
「何か、俺も眠いっす」
「そうだな、俺たちも昼寝するか?」
「します」

クスッと笑いあって、二人も二匹を包むように眠りました。


数時間後

「あのね、あのね…」
「うん」
「カヲがねひめでね、ハルがおうじさまにゃの」
「?カヲ?」
「…カヲ…元気だね、起きぬけなのに…」
「夢の話か?」
「でね、でね、おしろにね、はるとかおるとみんなですんでいるの」
「みんないっしょでよかったね」
「うん」
「今と変わらないだろ」
「それが、幸せなんっすよ」
「なるほどね」

皆で過ごす、今が幸せ。
王子様もお姫様も、王様も王妃様もみんなみんな一緒に、幸せにくらしましたとさ。

Fin