最強執事



手塚家の朝

手塚家の執事、乾。彼の朝は遅い
手塚家の使用人たちは朝、まず乾の部屋の前に集まる。

「誰が起すんだ?」
(胃を抑えながら大石)

「俺はいやっす」
(越前、興味なさげに)

「薫様は?」
(おたま片手に周りを見渡す)

「今、トレーニング中なんだ」
(胃薬を取り出しながら大石)

「ここは主人である、俺が行こう」
(生き生きしながら手塚が1歩前に踏み出す)

「「ご主人様、おやめください」」
(慌てて大石、河村が取り押さえる)

「「(薫様と乾に、俺たちが殺されます)」」

「起すだけなんっすよね?」
(何も知らない桃城、脇を縫って乾の部屋へ)

「桃先輩、チャレンジャー」
(楽しそうにパチパチと手を叩いて)

「乾先輩、朝っすよ、起きてください」
(乾の体を前後に揺すって)

「「ああ、桃城止めろ」」
(わが身可愛さから、ドアの外から叫ぶだけの常識人二人)

「桃城、貴様、使用人の分際で」
(フルフルと怒りを沸きあがらせながら手塚)

「は?何言ってんっすか?」

「ん…」

「え?なっ…わー」
(機嫌悪そうに起きた乾に腕をつかまれ、ベッドに押し倒される)

「え、え?乾先輩…わ、わ〜!!」
(思いっきりディープキスぶちかまされてます)

「おおっ」
(越前、カメラ片手に)

「「桃、ご愁傷様」」
(河村・大石、両手を合わせて)

「桃城、屋敷前100周だ」
(怒りながら)

「ふぁ…ほんな…ほれ…ひひゃいひゃはほに…」
(キスされながら懸命に誤解をとく桃城)

因みに「そんな、俺被害者なのに」と申しております。

「こっ…の、バカ使用人…」
(暗雲立ち込めて、薫君登場)

「さ、仕事、仕事」
(そそくさと逃げる越前)

「「桃、骨は拾ってやるから」」
(同じく仕事に向う二人)

「ふ、思う存分やれ」
(同じく仕事に向う手塚)

「はっ!!薫様…うわ、やめ…ギャー!!」

「死ね!!バカ城」
(世にも恐ろしい光景が)

「…ん?薫様、桃城?何してるんですか?」
(やっとで覚醒乾さん)

「何でもねぇよ、もう朝だ仕事…」
(ボロボロの桃城をドアの外に放り投げて)

「そうですね。おはようございます、薫様」
(チュッとまだ寝ぼけてるので優しくキス)

「おはよう、こういうのは他の奴にはするな…」
(照れて自分の部屋に帰ります)

「?何の話だ?…ま、いいか…」
(服に着替えて、部屋を出る)

「桃城?どうした、黒コゲになって?」
(ドアの前で倒れてる桃発見)

「ひど…っすよ、皆…」
(それだけいって、バタリと意識を手離しました)

「おい、桃。こんなとこで寝るな。邪魔だ…仕方ない
」(持ち上げて桃の部屋に放りなげて、仕事に向った)

手塚家の朝は、こうやって始まる。




乾の夜

執事乾の夜 〜陣中見舞いにゃ〜

トントン
(ノックの後、薫君入室)

「薫様、どうなされました?」
(上着を椅子の上に置いて振り向く)

「わかってんだろ…」
(ドアを後ろ手で閉めて、俯き上目がちにぶっきらぼうに)

「主が使用人の部屋にくるのは感心しませんね」
(義務的な口調で、溜息混じりに)

「なっ…で、んなこと…あんたが…俺を…」
(泣きそうになるのをこらえながら)

「…もう我慢できないの?この前、したばかりでしょ?ヤラシイ体だ」
(薫の前にたって、耳元で面白そうに囁く)

「誰のせいだよ、アンタが…こな…体にしたんじゃねぇか」

「そんな口利いていいと思ってるの?」

「あっ…」
(怯えたように、乾の袖を握る)

「こういうときは、どうするんだったっけ?」
(頬を撫でて、上向かせて視線を合わせる)

「お…ね…っがい…します、シテ…ください」
(羞恥に堪えながら)

「よく出来ました」
(抱き上げてベッドへ…後はご想像にお任せします)

執事乾、夜は下克上でストレス解消しているとか…
(あるのかストレスという突っ込みはなしで)

Fin