女子マネ奮闘記 1



青学男子テニス部マネージャー 1年の海堂 薫は猛烈アタックと周りの協力を得て、1年先輩の2年レギュラーの乾 貞治と付き合うようになれた。


乾の家族はあまり家にいない。
それを海堂が知ってからは、海堂は休みの日や早く帰る日は乾の家に寄っていた。
そして、今日も海堂は乾の家で、掃除や洗濯などと奥様のようにせっせと家事をこなしていた。
本日、乾の仕事はたまったデータの整理。
海堂は掃除も洗濯も全て終えてしまったので、乾のベッドの上で雑誌を見ていた。

「先輩」

とは言え、まだまだベタベタしたい時期なわけで、すぐに海堂は雑誌を放りなげる。

「ハールvv」

そっと乾の背中に抱きついて、頬を擦り付ける。

「薫?」
「まだ?」

クルリと椅子を回転して、向かいあう乾の膝に座り込む。

「出来たら、もう少し…」
「やだ」
「……やっぱり」

チラッとパソコンを見て声をかける乾に、海堂は即答で否定する。

「仕方ないな。今日はもう触らないよ」

データを保存して、パソコンの電源を切る乾。
満足そうに笑って、海堂は乾にキスをする。

「したいの?」
「したくない」
「俺はしたいな?」
「私はベタベタしたいだけだもん」

乾は海堂を抱き締めて、頬や額・唇と口吻を施していく。

「う…ん…」

深く口吻を交わしてるうちに、乾の手がブラジャーのホックにてをかけようと、背中に手を滑らせて止まる。

「…先輩?」

手を止めたまま、少し眉を寄せる乾に、海堂が声をかける。

「薫、ブラジャーつけてないの?」
「…うん」
「つけなさい!!」
「何で?」
「危ないでしょ。それに、つけないとたれるよ?」

説教をする乾に、海堂はぷうっと頬を膨らます。

「……もん」
「え?」
「どうせ、たれるほど大きくないもん」
「いひゃい、…ひゃいって」

ビーと乾の両頬をつねって、乾の傍から離れようとする。

「待てって」

咄嗟に乾は海堂の腕を掴んで、抱き寄せ、膝の上にのせる。
さっきまでの向かいあう形ではなく、後ろから抱き込む形で。

「うー、先輩の意地悪」
「ごめん、そういう意味じゃないんだよ」
「知らない」
「つけないとさ、体操服からじゃ透けるでしょ」
「……」
「そうしたらさ、部員皆に丸見えでしょ。それが嫌なの」
「……やきもち?」
「そうなるかな」

事情を説明すれば、嬉しそうに乾を見る海堂の視線とかちあって、乾は苦笑混じりに答えた。

「わかった」
「うん」
「でも、ちっちゃいから…」
「それなら、俺が大きくしてあげるよ」
「え?…やっ…」
「ほら、揉むと大きくなるって言うだろ」
「やぁ…んなの…知らない…」

海堂の胸を服の上から、触る乾。
それに感じ始めている、海堂。

「ね?する?」
「先輩…」
「どうする?こっちも触って欲しくない?」

スカートの上から、そっと指で刺激を与える。

「あぁ…や…だ…」
「嘘、もっと触って欲しいくせに」
「んっ…し……って…ぁ、あ…」
「いい子だ」

焦らすように触られて、ポロポロと涙を零して哀願する海堂。
乾は一回、深く唇を合わせて、海堂をベッドに横たえた。


「しないって言ったのに…」

すっかりとされてしまって、ベッドにうつ伏せに寝て愚痴る海堂。

「シテとも言ったでしょ」

むぅっと膨れる海堂に、困ったように乾が笑う。

「あれは言わされたんです」
「薫がちっちゃいの嫌そうだったから」
「嫌なのは先輩でしょ」
「何で?俺は別に気にしないけど」
「嘘。先輩は大きいほうが好きって…」
「誰が言ってたの?」
「誰って…菊丸先輩とか…色々…」
「ふーん。あのね、俺はさ別に胸で好きになるわけじゃないんだよ」
「うん…」
「俺は薫だから好きなんであって、胸の大きさとかは二の次なの」
「…うん」
「だから、そんなの気にしなくていいよ」
「うん。先輩、好き」

髪の毛を撫でてくれる手を取って、海堂は上半身だけあげて、乾の胸に倒れこむ。

「それに、今小さくても、これからだしね」

楽しそうに笑う乾に、嫌な予感を感じた海堂がそっと乾から離れようとするが、ガシッと捕まえられてしまう。

「何で逃げるの?」
「だって、先輩…何か企んでる」
「何も企んでないよ」
「……本当?」
「うん、単にこれからは俺が毎日のように揉んで、大きくしたあげようと思っただけ」
「やっぱり、企んでるじゃないですか〜」

海堂の叫びは虚しく響き、そのまま雪崩れるように、2回戦へと突入した。

その後、毎日、海堂の胸を触る乾を目撃したとかしないとか…
真実は海堂と乾のみが知る。

Fin