「ハァ…ッ」
静かな室内に、淫猥な響きと濡れた溜息だけが響き渡る。
さっきまで自分の口内を蹂躙していた男の肩に頭を乗せ、息を整える海堂。
「キス、好きだよね」
「んっ…まっ…」
そんな海堂の姿に目を細めながら、乾が口を開き、海堂のはだけたシャツの隙間から手を滑り込ませる。
「ほら、摘んで欲しいって、主張してる」
「っあ…んんっ…」
ツンと尖り始めた胸の突起を、指の腹でクルリとこね回す。
その一瞬の刺激に、海堂が跳ねるように顔をあげ、小さな悲鳴を漏らす。
そんな可愛い反応に気を良くした乾は、指の腹で突起を揉み、引っ張る。
「やっ…ん……」
乾の与える刺激に素直に声を出す海堂に、乾は啄むような口吻を与える。
「ふっん……あ………ああっ」
口吻に海堂が酔いしれて、積極的に舌を絡める。
乾は、その反応を楽しみながら、海堂のズボンを寛がせて、手を忍ばせる。
パンツの上から、主張をしている海堂をスッと撫で上げれば、乾の唇から離れた海堂の唇が艶かしい声をあげる。
「俺のこと、待ってたの?」
からかうような口調で聞いてくる乾に、海堂は真っ赤になって潤んだ瞳のままで、乾を睨みつける。
「無駄だよ、そんな目で睨んだって、誘ってるようにしか見えないよ」
「なっ……ああんっ……あっ……」
ゆったりと口元に性質の悪い笑みをひきながら、じかに海堂を握りこむ。
乾の言葉に反論しようとした海堂は、直接的に送られた刺激に、抗議が出来ずに、甘い声を漏らす。
「気持ちよくしてあげるから、素直に啼いてよ」
あやすように額に頬に眦に唇にと、キスを与えていけば、睨んでいた瞳は柔らかく潤み、唇からは快楽に震えた声をあげつづける。
「せっ…ぱい………、先輩……もぅ…」
緩やかに、時には激しく追い上げられた肢体は解放を求め、淡い期待に打ち震えている。
自分を握る乾の手を掴んで懇願する海堂。
「違うでしょ、薫」
そんな海堂に、乾はとびっきりの甘い声で囁き、イけないように根本を押さえる。
「ひっ…」
「教えただろ?」
低い声で、耳元を擽るように言われ、海堂は小さな声で喋り始める。
「…ハル…おねが……っ…」
「よく出来ました」
ニッコリと笑顔で、チュッと音を立てて海堂の額にキスを贈った乾は、手を緩めて、望むままの刺激を与えた。
「薫、好きだよ」
「…まだ、ダメ」
強い刺激に自身を解放した海堂が、乾の胸に凭れかかる。
荒い息を整える海堂に、乾が続きを望むように声をかけるが、海堂に断られる。
「まだ、満足してないっす」
「…本当に好きだね、キス」
乾の首に腕をまわして、キスを強請る海堂に、乾が深い溜息を吐く。
「コレ、するより好きっす」
「俺はセックスも好きなんだけど…」
「キスだけで、その気にさせてくれたら、いいっすよ」
不適に言い放つ海堂に、乾もニヤッと笑う。
「その言葉、後悔しないように」
「しませんよ」
キスの直前、挑むような目で見つめあって、最高に甘くて熱いキスを交わした。
キスで熔かしてくれたら、したいようにしてもいいから…
今は、熔ける程のキスをして
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