いつも同じ時間、同じ場所。途中のコンビニであの子のお気に入りのものを二つ買って、そこに行くのが、最近の日課。
今日もいつもと同じように公園の入り口にもたれかかり、後5分もしないうちにここに辿りつくであろう存在を思い浮かべる。
自分とは正反対の1つ下の後輩。
悪い印象しかなくても仕方ないだろうと思ってしまう程、いつもムスッとして、キれやすくて、人見知りするせいで付き合いにきいと思われている、不器用な少年。
隠されていた素の彼は、とても優しく、無垢な心の持ち主だった。いつの日か、その心も体も全て守りたくて、その想いを懐きはじめてくれたあの子に告げた。
そして…
「そろそろだな」
時計の指す時間から、そろそろ姿を見せる頃だと思い、前を見る。
すると、規則正しい足音が聞こえてきて、すぐに今では何ものにもかえがぎたい存在が姿を笑わす。
お互いの存在をはっきりと認識出来る程の距離で、いつも目があうから、俺は軽く手をあげる。
それに応えるかのように、少し彼の走るスピードがあがる。
「おつかれさん」
自分の真横で息を整える後輩に持ってきたタオルをかけて、買ってきた彼の好物の中の一つである100%ジュースを手渡してやる。
「どもっす」
タオルの下で彼が呟く。その返事の代わりに、タオルの上からポンポンと彼の頭を二度程叩く。
「子供扱いしないでください」
俺の行動に小さな声で反抗して、彼は公園の中に入っていく。
いつも、こう言う時は俺から顔が見えないように俯くけど、本当はほんの少し嬉しそうに笑ってるのは知ってるよ。
だから、いつもそう言われるけど、ついしてしまうんだ。彼に気付かれないように声をたてずに笑って、後を追う。
公園の中の定位置となったベンチに座っている君の隣に腰かける。
「別に、毎日こなくても…」
横に座る俺をチラッとみて、俯いて呟く。言いたいことは簡単にわかってしまうけど、これに関してはこっちも妥協できないから…
いつも、この話題になると、決まって俺は
「うっとおしい?」
と、たずねてしまう。
そしたら決まって君は、勢いよく顔をあげて不安そうな瞳で俺を見つめて
「ちがっ…、そんなっ…じゃ…」
泣きそうな声で、俺の服の袖をギュッと掴みながら言い募る。
俺に嫌われたらどうしようって不安で一杯になっているのがわかるから
結局、俺はそれ以上のことは言えずに
「ごめん、不安にさせた」
って、謝ってしまう。
「ちゃんと解ってるから。俺のことを考えての言葉だって」
泣きそうな瞳にキスをして、優しく抱きしめるとすっぽりと腕の中に収まる君に。
本当は、ただ君のそんな顔がとても可愛くて、わざとやっているって知られたら嫌われそうだから、いつもと同じようにありったけの想いを込めて、君の不安を取り除けるだけのキスをあげる。
|