眼鏡三人、幼馴染説



Part 1

忍足さん、手塚と同じく乾さんと幼馴染で、乾さんを二人で取り合いvv小学校の時、乾をめぐって恋ならぬ友のライバルであった二人は、それぞれテニスの強い学校を選択、二人で乾をどちらの学校に行かすかと、テニスで対決…勝敗は勿論、手塚にあっがたわけですが、当の乾さんは自分のことには鈍感な人なので、そんなことで対決してたとは知らず、青学にしたのは「家から、一番近かったから」という理由でした。二人とも、対決した意味はあったんでしょうか?
因みに、乾&手塚はお互いに分かり合っていてムダ話の必要ないような関係で、乾&忍足は軽口の叩ける間柄という感じです。

「ハル、元気やったか?」
「相変わらずだな、ゆう」
「高校はこっちくる気になったんか?」
「なるわけないだろう」
「誰も、手塚に聞いてへん」
「わざわざ乾に聞くまでもない」
「何やと?」
「乾は俺と一緒に、来年も青学でテニスをするに決まっているのだからな」
「そんなん、誰が決めたんや?」
「俺だ」

そんな火花バチバチ飛ばしてる二人に

「相変わらず、ユウも手塚も仲いいな」

のほほんと話す乾。

「「誰がだ!!」」
「お前らだろ。なあ、海堂?」
「…(俺にはあなたを取り合ってるようにしか見えません)」

ていう感じの、彼らはどうでしょうか?




Part 2

忍足さんは幼稚園の年長さんの時に、大阪から東京に引っ越してきました。
そして、乾&手塚のいる幼稚園にやってきます。
大阪弁な彼は、中々、まわりに溶け込めずに一人でいるところに、既にデータマンの片鱗を覗かせていた乾さんが

「俺と話ししない?」

と大阪弁に興味を抱いて近づきます。
当時、まだ眼鏡をかけずに、格好いい男性というのは、幼い頃は美少年だったと信じてる私は、絶対に乾さんは可愛かったに違いないと!!ということで、幼稚園の中で一番可愛い乾さんに話しかけられて忍足さんは天にも昇る気持ちです。

「ハルちゃん、俺と遊んでくれんの?」

当時、乾さんはハル君ともしくはハルちゃんと呼ばれてたので、忍足さん女の子だと思ってたんです。

「ゆう君の話し方面白いから、いいよ」

なんて感じで仲良くなるんです。が、面白くないかた一名。

「くーちゃんも一緒に遊ぶでショ?」

幼い頃は、乾さんは手塚のことをくーちゃんと言ってた。

「俺はいい」
「何で?」
「いいと言ってるんやから、気にせんとき」

ぷいと拗ねた手塚に困り顔の乾さん、忍足さんはラッキーとばかりに二人になろうとします。
で、二人でお話してるときに

「なあ、ハルちゃん」
「ん?」
「大きくなったら、俺と結婚しいひん?」
「は?」

思わず、大きく目を開く乾さん。

「バカか、貴様は」

何だかんだと気になっていた手塚が乱入。

「バカとはなんや、バカとは」
「バカだから、バカと言ったまでだ。ハルは俺と結婚することになってるから、貴様の出る幕はない」

幼稚園の頃から偉そうです。

「くーちゃん、俺、男なんだけど…」

どちらとも結婚できないって…
てな感じで、この二人の対決は幕をあけて、今に至ると。

「いうわけやねん」

懐かしく語る忍足の言葉に、海堂はガシッと乾に抱きつく。

「何や、薫ちゃん。気にしなや、今はそんなこと思ってへんから」
「全くだ」
「いくら俺でも、こんなゴツイ嫁、欲しないって」

友達として、同じ学校に通いたいんやけどな。

「相変わらず、身の程を知らない奴だな」
「なんやて。手塚に言われたないわ」
「何だと…」
「またか…」
「結局、この人たちって、幼稚園の頃から変わってないんじゃ…」

恋愛感情から、友情に変わっただけで。

「俺に、害はないみたいなんでいいですけどね」

目下の、ライバルはあのオカマだけ。
三人の出会い編でした。




Part 3

結局、一緒に見に行くことになった二人。

「ふむ、ここは…」
「そうだな、俺が調べたところによると…」

次の対戦相手になるかもしれない学校の試合を見ながら、色々と相談していく二人。
それを邪魔するように

「おおっし、ハル発見」

ガシッと乾に後ろから抱き付いてくるもの一人。

「…忍足」

手塚の眉間に異常な程の皺が…

「ゆう、お前何してんだ?」

後ろから抱き付いてきて離れない忍足に声をかける。

「正レギュラーは都大会は出ないんだろ?」
「ハルに逢いに来たに、決まってるやん」

青学が出る以上、ハルがいるんは間違いないから、出てきたっていうのに、ほんま、つれないなぁ。

「あいたかったでハル」

乾の肩に顔をつけて、グリグリする忍足

「俺も会いたかったって」

苦笑して、忍足の頭をクシャクシャにする乾。

「俺は、心底、会いたくなかったぞ」

乾から、離れないか!!

「俺も、ヅカにはあいたなかったわ!!」

手塚から引き離すように乾を自分のほうに引っ張る。

「貴様、その手をどけんか」
「どけてたまるか」

間に乾をはさんで、どんどんと険悪になる二人。
青学と氷帝のジャージをきた二人が争ってるのだから、注目を浴びないはずがなく、

「手塚、もう時間」

乾がなんとか気を逸らそうと話をふる。

「ふむ、そうだな。では、行くぞ乾」
「ちょお、まちーな。ハルは今、レギュラーちゃうねんから、別にヅカと違って急ぐ必要ないやろ」

まだ、データも取ってる途中みたいやから、俺が一緒に残ったるわ。

「余計なお世話だ」

レギュラーでなくても立派な部員だし、俺たちにはなくてはならない存在なのだから、いなくては困る。

「そういう風に思っててくれたんだ」

嬉しいな、有難う手塚。

「皆、そう思ってるぞ」

俺だけじゃなく、他のレギュラー陣も。
特に、海堂、不二、菊丸などは…(ここでは海堂君の片思い、乾争奪戦が繰り広げられている)

「手塚がそう言ってくれてるし、俺ももどるよ」

悪いな、ゆう。
そう言って立ち去ろうとした友人の服を掴む。

「なら、俺も行く」

で、一緒に青学の試合見るわ。それならいいやろ。
何や、ヅカの奴、含みのある言い方しおったし。
どうも、まだ青学レギュラー内にライバルはいそうやからな。
出るくいは早めにうっとかな。

「いいけど、これ以上、手塚ともめるなよ」
「それは、ヅカ次第」
「こいつがいなければ、問題ない」
「お前ら、もう少し大人になれよ」

図体ばかり、大人になって。(あんたに言われたくないって)
ギャーギャーと争いながら、乾を真ん中にはさんで三人で次の試合場所のコートに向かっていった。


さて、無事たどり着いた青学コート。

「ちょっと手塚、どうして君がついていながら、彼がいるの?」

コートに集まる青学レギュラーの半分に怒りの色が浮かんでいる。

「ああ〜、また乾に抱きついてるよ〜」
「俺だって、連れて来る気はなかった」
「誰っすか?あれ?」

俺の乾先輩に

「誰がお前のだ。あれは乾先輩と部長の幼馴染で、氷帝の正レギュラーの一人の忍足って奴だ」

初対面のリョーマにわかるように海堂が説明する。

「何だ?こっち睨んでないか?」
「あいつら…、いつのまにか増えとるし…」

不二・菊丸・手塚・リョーマ・海堂の四人に睨まれてる忍足。
いい度胸や、喧嘩は買うで!!
ニヤッと笑って、乾に抱きつく。

「「「「あ〜っ!!」」」」

ざま〜みさらせ。ソコにいるお前らには出来ないやろ。

「何してんだ?」

わざわざ後ろからベッタリと抱き付いて、腰に腕を回してくる親友に不思議そうな顔をする乾。

「う〜ん、見せつけてんの」
「乾を離せ!!」
「おい、お前ら試合は?」

気がつけば自分たちの目の前にいるレギュラーに唖然とする。

「そんなもん、後でいいっすよ」

よくないですリョーマ君

「何で、忍足ばっかり乾に抱きつけるんだよ?」
「いや、別にユウだけってことは…」
「じゃあ、僕らもいいの?」
「…それも違うんじゃないかな?」
「俺、抱きつくのもいいけど、抱きつかれたい」
「それもええな。ハル、こう俺にギューッとさ」

乾から離れて、バッと体を広げる忍足。

「誰が貴様なんぞに抱きつくか」
「俺はハルに言ってるんや、お前になんかいっとらん」
「乾の代わりにいってやってるんだ」
「勝手に決め付けんなゆっとるやろ」
「勝手ではない。俺と乾は一心同体だからな。俺の言葉は乾の言葉だ」
「ちょっと待ってよ手塚」
「それは聞き捨てならないね」

二人の争いに菊丸、不二の二人も参戦する。

「ちょっと、乾先輩は俺のなんですから、勝手に取り合わないでくださいよ」
「いつ、先輩がてめぇのになったんだ」
「初めからに決まってるでしょ」

フンと後輩二人も臨戦態勢になっていく。

「おい、お前らやめろって」
「乾も何か言ってよ」

止めに入ってきた大石と河村だが、結局、止めることなどできずに乾へと向き直る。

「…がいいな…」
「「「「「「えっ?」」」」」」
「抱きつくなら、海堂がいいかな」
「俺…(紅)」
「何で?」
「どういうことや?」
「海堂が一番、触り心地いいから」

しれととんでもないことを言う乾に、言われた海堂は真っ赤になる。

「ユウや手塚はごついから触っても楽しくないし」
「じゃあ、俺は?でかくないですよ?」
「僕も海堂より小さいけど?」

小さい組代表のリョーマと不二が声を出す。

「お前らは小さすぎ。海堂だとさ、こうやって頭置けるし。な?」

真っ赤になって固まっている海堂を引き寄せて抱きつく。
な?じゃねぇよ。
見事に素な乾に皆からの突込みが心の中で入る。

「んじゃあ、俺は?俺はかおちゃんとあんま変わんないよ?」
「菊丸のほうが無駄な肉がつきすぎ」

海堂は無駄な贅肉もとれてて触り心地がいいんだよ。

「肌もスベスベだし」
「……」

吸い付くような感触っていうの?

「触るなら、海堂がいい」

はっきり言い切られてしまい、全員撃沈。
言われた海堂は、乾に抱きつかれ凍り付いていた。
自覚はないが、乾の一番はやっぱり海堂だった。




Part 4

ダブルス2試合前

「向こうの二人なんだけど、向日 岳人のほうは…、まあ見ればわかるよ」
「何それ?」
「口で言うよりも、目で見たほうがいいって言うこと」

対戦の相手のレクチャーをする乾と、それを聞く菊丸と桃城。

「もう一人のほうだが、あいつには気をつけろよ」

ペラとノートを一枚捲りながら、メガネを上に押し上げる。

「忍足 侑士、あいつは天才だ」

桃城と菊丸の顔をみて言い切る。

「天才って?」
「不二よりもか?」
「ひけをとらないな」
手塚とも対戦経験があるしな。
「えっ、そうなの、手塚?」
「忍足って奴と戦ったことあるんですか?」
「…あいつの話はしたくない」

忌々しそうに話す手塚の様子に、乾は苦笑し、それ以外のレギュラーは不思議そうな顔をする。

「何、手塚と忍足って何かあるの?」
興味を持った菊丸が聞いてくる。
「何かっていうことはないと思うけど」
「おおありや」

乾の声にかぶさるように関西弁が聞こえる。

「ハル、逢いたかったで〜vv」
「侑…苦しいんだけど」

ガシッと後ろから乾の首にしがみつくのは、さっきまで話していた氷帝の天才・忍足 侑士。

「おお、悪い。久々に逢えたもんやから、むっちゃはりきってもうたわ」

そういいながらも、乾から離れようとしない忍足に、乾は苦笑したままスキにさせている。

「忍足、いい加減にしないか」

ラケットを握り締めて、忍足と乾の間にかかげるのは手塚で、

「いやや。手塚の言うことなんか聞いてたまるかい」

ハルは俺のやもん。

「ふざけるな。いつ、乾がお前のものになったというんだ」
「初めてあった時からに決まっとるやろ」
「それこそふざけてると言うんだ。生まれたときから乾は俺のものと決まってる」
「何、寝ぼけたこといっとんねん。ハルがお前のものなわけあるかい」

ギャーギャーと乾をはさんで騒ぐ二人。

「ねぇ、あれが天才の忍足君?」

僕、あんなのと一緒にされたわけ?

「テニスではな」

これさえなけりゃ、手塚も侑もいい友人なんだけどな。
疲れたように笑う乾に、少し同情を隠せないメンバー。

「でさ、結局どうなの?」
「どうなのって?」
「手塚と忍足、乾はどっちのものなの?」

不二の問いに、とうとうとっくみあいまで行ってた二人の動きが止まる。

「俺やんな?」
「俺に決まってる」

自信たっぷりに言い切る二人に対し、乾は

「う〜ん、手塚も侑も大事な親友だけど…」

困ったように言葉を紡ぐ。

「誰のものと言われたら…」

すっと視線を動かして、海堂を見る。

「やっぱ、海堂のものかな」

一緒にダブルスを組むことになった海堂の手を掴んで引き寄せる。

「悪いな」

チュッと海堂の頬にキスをして、親友たちに向き直る。

「あんまりや〜」

人が違う学校にいっとる間に…

「これというのも手塚!!貴様が俺の計画の邪魔するからや!!」
「ふざけるな。貴様が勝手に氷帝に入ったんだろうが」
「お前が青学に入らんかったら、俺かて入っとったわ」
「そんなもの、知るか」
「お前ら、いい加減にしろよ…」
「桃、試合だってさ」
「英二先輩、このままじゃ俺ら不戦勝じゃないっすか?」

ギャンギャンわめいてる二人を見物しながら、暢気に話してる青学メンバー。
それと打って変わって

「これだから、奴を青学の試合に持ってきたくなかったんだ」

こめかみに青筋たてて、怒る氷帝の女王がいた。




Part 5

忍足君、羆落としにドロップショットしてましたね。
それで、つい思いついたくだらないネタ…

不二:へぇ、ドロップショット。嫌なときにうつね。

乾:見事に先を越されたな。

不二:うん、桃が狙ったの気づいてたみたいだしね。

手塚:みたいじゃなくて、気づいてしたんだろう。

不二:そうだね。ところで乾。

乾:うん?

不二:彼は物真似師か何かかな?僕の羆落としに、手塚のドロップショット打って。

乾:いや、別にどっちもきちんとした技だから、絶対にお前らだけのものというのではないと思うんだが?

不二:うん。でもね、やっぱ勝手にマネされたらムカツクよね?

乾:そうか?

不二:そうなの、だからさ、ちょっと報復vv

全:報復!?

不二:そっvvねぇ、海堂。忍足君が一番好きなものって知ってる?

海堂:はぁ?そんなもん、知ってるわけないっす。

不二:じゃあ、教えてあげるよ。

するっと乾の腕に、自分の腕を絡める。

海堂:先輩、何する気っすか?

手塚:不二、やめないか。

不二;忍足君が好きなのは、乾なんだよ。チュッvv

海堂&手塚&忍足:あ〜っ!!

乾:不二。お前な…

不二:いいじゃない。ちゃんとほっぺで我慢したんだし。

海堂:そういう問題じゃないです!!

手塚:悪ふざけが過ぎるぞ!!

忍足:そうや、俺のハルに何すんねん!!

乾:侑、お前試合…

忍足:そんなんどうでもええわ!!

乾:よくないだろ

不二:クスクス…とりあえず、これで一勝だね。

忍足:へ?

審判:氷帝、反則負け。

忍足:えぇ〜、何で〜、ちょお待ってぇな〜

不二:人の真似なんか、するからだよ。

全員:恐るべき、不二 周助

…ほんと、クダラナイ。
番外

海堂:…油断も隙もねぇな。

不二を乾から引き剥がし、乾に屈むよう言う。

海堂:ったく、だれかれ構わずにこんなことさせんじゃねぇよ、チュッvv

消毒に不二がキスした上に、キスを落とす。

乾:わかったよ。だからさ、ここにも欲しいな?

人差し指でトントンと自分の唇を叩く。

海堂:仕方ねぇな…

で、終わり。後は。皆さんのご想像に。

Fin